中国の建設機械大手の三一重工は8月30日、2022年1〜6月期の半期決算を発表した。売上高は396億7300万元(約7952億円)と前年同期比40.9%減少、純利益は26億3400万元(約528億円)と同73.85%減少し、大幅な減収減益に陥った。

同社の説明によれば、中国の建機業界の景気サイクルは下降局面に差し掛かっている。そこに中国経済全体の減速、新型コロナウイルスの流行の反復、工事の着工率の低下などが重なり、需要が縮小しているという。

例えば、三一重工の主力製品の1つであるパワーショベルは、1〜6月期の売上高が167億3800万元(約3355億円)と前年同期比35.6%減少した。クレーンやコンクリートミキサー車などの販売も軒並み低迷しており、建機の種類別の売上高は最低でも前年同期比25%、最大では同53.6%も落ち込んだ。

建機の稼働時間も顕著に減少

同じく8月30日、別の建機大手の中聯重科も1〜6月期の半期決算を発表した。売上高は212億9900万元(約4269億円)と前年同期比49.82%減少、純利益は17億1600万元(約344億円)と同64.62%減少し、三一重工と同様の大幅な減収減益だった。

「1〜6月期はインフラ建設や不動産開発などの工事が減少し、新型コロナの流行(による着工や建設の遅延)の影響も受けた。そのため、建機業界の国内販売は大幅な縮小を余儀なくされた」。中聯重科は業績悪化の要因をそう説明した。

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証券会社の湘財証券が7月に発表したレポートによれば、代表的な建設機械であるパワーショベルの国内販売台数は、2021年5月から14カ月連続で前年同月比マイナスが続いている。不動産開発の減少に伴う需要低迷に加えて、買い替えの先送りや2020年までの販売好調の反動が重なった。

建設現場での建機の稼働時間も顕著に減っている。世界的な建機大手である日本の小松製作所がウェブサイトで公表しているデータによれば、同社製建機の1〜6月の稼働時間は、中国地区では1台当たり平均518.3時間と前年同期比18.2%短くなった。

(財新記者:方祖望)
※原文の配信は8月31日

著者:財新 Biz&Tech