「勉強時間を増やす」とは、言い換えると「勉強以外の時間を減らす」ことです。やるべき勉強があるのなら、「スキマ時間は勉強に充てる」と決め、「緊急性や重要性のないこと」「勉強とは関係のないこと」「インプットする必要のないもの」「成績アップにつながらないこと」に使う時間を減らすといいでしょう。

細切れのほうが、むしろ効率が良い!?

「そうはいっても、スキマ時間の勉強では効率が悪い」

と考える方もいるかもしれません。

たしかに、大学入試や資格試験など、習得すべき内容にボリュームがある場合には、ある程度まとまった時間を確保することも必要でしょう。

しかし実は、「物覚えが悪い人は覚えられるコツをわかってない」(9月23日配信)でも解説したように、スキマ時間の活用が脳のしくみに合っているのは間違いありません。

それはいったい、どういうことでしょうか。

「脳は、最初に学んだことと最後に学んだことを記憶に残しやすい」という性質があります。「初頭効果」と「親近効果」といわれる2つの効果です。この前提で、スキマ時間の学習を考えてみましょう。

たとえば、数分間の電車の待ち時間を、重要単語を覚える時間に充てたとします。たった数分ですが、このときも「初頭効果」と「親近効果」が働きます。つまり、学習の時間を細かくとった分だけ、「初頭効果」と「親近効果」の働く回数が増えるということです。スキマ時間の学習は、この脳のしくみを最大限に活用したものといえるでしょう。

著者:藤吉 豊