ノートX FOURを体験した直後にエクストレイルに乗るとどう感じるのか。結論から言えば、「動きが滑らかかつスムーズで、柔軟性があって各種の制御が実に賢い」という印象を得た。

試乗コースは、秩父周辺の一般道から花園ICで関越自動車道に乗り本庄児玉ICへ。交通量のある市街地からワインディング路を抜ける、約54kmの行程である。

試乗した新型「エクストレイル」はオプションのタンレザー仕様だった 試乗した新型「エクストレイル」はオプションのタンレザー仕様だった(筆者撮影)

まず、一般路で出発すると、上質な乗り心地でゆったりとした気持ちになった。ノートX FOURもコンパクトカーとしては質感が高いが、エクストレイルはやはり車格が違う。また、先代エクストレイルと新型エクストレイルを比べると、外観や内装だけではなく“走りの上質さ”を強く感じる。

前後の高出力モーターがこうした上質な走りを下支えしているのだが、単なる力強さではなく、クルマ全体の“動きの凝縮感”が高まっている印象だ。また、一般路を走行中に、試乗会に参加していたほかの新型エクストレイルを見かけたが、外観からは上質さに加えて、力強さやタフネスといったデザインテイストが直感として感じとれた。

バランス重視のチューニング

関越自動車道に入ると、静粛性の高さを実感する。また、追い越し加速で少し強めにアクセルを踏んでエンジンがかかった際に、ノートX FOURよりもアクセルレスポンスに対するエンジン回転数との同調性が高いと感じた。エンジンは発電に徹しているのだが、エンジンが空回りするような感じがまったくないのだ。

加速については、SPORTSモードにすると出足が良くなるが、あくまでも上質さを尊重する加速感で、ノートX FOURで感じた“元気いっぱい”の加速感とは明らかに傾向が違う。エクストレイルは、あくまでもクルマ全体の動きとのバランスを重視しているイメージだ。

新型「エクストレイル」は上質感が重視された印象だった 新型「エクストレイル」は上質感が重視された印象だった(筆者撮影)

アクセルをオフにした際には、リアモーターを駆動することでピッチングを抑え、フラットライドな姿勢を保つ。ただし、この制御がググっと利くノートX FOURと比べると、運転者や同乗者がクルマの動きに対してゆったりと余裕を感じるようにチューニングされているようだ。

続いて、ワインディング路へ向かう。ステアリングの切り角が少し多めになると、それなりにロールすることがわかった。しかし、しっかりとロールしながらもクルマ全体が柔軟さを維持し、4輪の制御で姿勢変化がコントロールされている。

ノートX FOURのように、ステアリング操作をきっかけとして積極的にコーナーを曲がっていくイメージではなく、エクストレイルはドライバーのステアリング操作とアクセル操作に対して、クルマが自然体にコーナーを駆け抜けていく印象だ。