つまり、Aだけ押した場合と、AとB両方を押した場合にはランプがつき、Bだけ押したり、AもBも押さないときは、ランプはつかない仕組みです。

ここで、次の2つの場面を考えてみましょう。

まずは子どもの前でAとBのボタンを両方押して、ランプが点灯するところを2回見せる場合。もう一方は、1回目はAだけを押してランプの点灯を見せて、2回目はBだけを押してランプの点灯しないところを見せる場合。

ここで注目すべきが「同時押し」の場面ではランプの点灯の原因がわかりにくいのに対して、「別々押し」の場面ではランプの点灯の原因がAにあるのが推測しやすくなること。実際、同様の環境を作ってやると、子どもは「同時押し」の場面のように、原因と結果の関係がわかりにくいときより「別々押し」の方に興味を持つことがわかっています。

つまり、子どもに何かを注目させるなら、最初から説明しすぎたり、教えすぎてもいけませんが、ある程度のパターンを見せて、子どもに推測させるヒントを与えることが大切なのです。

「思い込み」を揺さぶる

次のコツは、子どものこれまでの「当たり前」を少し揺るがせてあげること。例えば、次のような子どもと大人の会話を考えてみましょう。

親    1年は何日?

子ども  365日でしょ。

親    そうだね。なんでだっけ?

子ども  え、あれでしょ、地球が太陽の周りを365日で回ってるからでしょ。

親    うん、そうだよね。でも、うるう年ってあるよね。2月が1日増えて29日間になる。

子ども  そのときは1年が366日か。

親    そう、じゃあ閏年のときは地球が遅くなるっていうことかな?