もちろん、地球の速度が遅くなるのではなくて、地球が太陽を一周するのに実際には365日よりも少し時間がかかっているため、それを4年に1度のうるう年で調整しているわけです。

ここでは、そのことを直接説明するのではなく、うるう年を使って、1年の日数と地球の公転周期に関する子どものそれまでの理解を、「こうだよね」と確認してから、うるう年を使って「これはどうかな」と少し揺さぶっているわけです。

このように子どもの現在の理解を掘り下げるときに、直接新しい知識を説明するのではなく、今の理解に疑問を呈する形で好奇心を引き出すことができます。

結果の予測を問いかける

3つ目のコツは、何が起きるか予測するように問いかけること。親が説明するのではなく、状況や前提を説明した上で、子どもに問いかけるのです。子どもの予測を聞いた後に結局は正しい答えを説明するのですが、そうする前にあらかじめ考えさせることで学びが効果的になり、さらに子どもの探究心がアップすることがわかっています。

最初から正しい答えを直接教えることで、他の可能性を考えようとする子どもの好奇心を抑制しないように、今挙げたような指導的質問(pedagogical questions)をうまく取り入れていくことがおすすめです。

なんでも調べられる今の時代だからこそ、子どもの好奇心を伸ばすには、親からのちょっとしたヒントや問いかけのサポートが大切です。ぜひご家庭での会話で試してみてください。

著者:星 友啓