福島県と新潟県を結ぶJR只見線(会津若松―小出間)が10月1日、11年ぶりに全線で運行再開した。しかし、6時08分に会津若松を出発した小出行きの下り始発列車は、ブレーキ故障のため途中で運休。この日のダイヤは上下線とも大幅に乱れた。記者もこの列車に乗車すべく、前日の夜に会津若松に到着していたのだが……。

夜明け前の暗闇に行列

会津若松駅前のビジネスホテルに宿を取り、早めに就寝。朝4時半頃にトイレに立ち、カーテンを開けてみたら窓の外の明かりが消えて真っ暗な会津若松駅の駅舎が見えた。

もう一眠りするかとカーテンを閉じかけたその瞬間、1台のタクシーが駅に到着し、鉄道ファンとおぼしき男性が下車した。男性の向かう先を見ると、駅前に何人もの人がいる。真っ暗なので見逃していた。目を凝らしてよく見ると行列ができている。

すぐにチェックアウトして駅にダッシュ。到着した時点で40人強の列ができていた。その後も徒歩やタクシーでやってきた人たちで列はどんどん長くなる。「5時20分に東京からの高速バスが到着する。その前に並んだのは正解です」と、私の前にいた男性が教えてくれた。

朝5時、駅舎に明かりが灯ると同時に列が動き出した。みな整然と歩いていたが、1人だけ走り出した人がいた。「走るな」と大声が飛んだ。本当の鉄道ファンはマナーを守る。