一昨年より、そのシルエットを発表し続けていたドゥカティのオフロードモデル「デザートX」がついに国内導入された。今回は、試乗する機会を得たので、その走りをお伝えしよう。

220mmを超える前後のサスペンションストロークに大型タンクを備えたボディ、さらにデュアルヘッドライトは1980年代のパリダカを連想させるデザインを採用。そこに搭載されるV2エンジンは、実績の豊富な937ccテスタストレッタエンジンで、9250rpmで110psを発生。どのアクセル開度でも精度の高いレスポンスが体感でき、流行りのアドベンチャーセグメントとしては軽量な車重202kgの車体と相まって、フロントを軽々と持ち上げるほどの加速を見せてくれる。

ブレーキ フロントには、ブレンボ製のダブルディスクブレーキシステムを採用(東洋経済オンライン編集部撮影)

フロントに奢られたWディスクブレーキは軽いタッチで確実な減速が得られ、リヤのディスクはあくまでもコントローラブルな印象だ。ライディング中、目の前に飛び込んでくるTFT液晶メーターは、縦型で近年のラリーマシンのトレンドデザインを取り入れている。視認性に優れ、走行中には詳しいデバイス設定が表示されるなど、デザートXの幅広い使いみちを乗り手に伝えている。

本格ラリーマシンを感じる設計

スタイリング 白い大柄なボディが印象的な新型デザートXのスタイリング(東洋経済オンライン編集部撮影)

デザートXは、同社「ムルティストラーダ」シリーズのような重厚なグランツーリズモ的仕上がりとは一線を画しており、あくまでもリアルなオフロード走破性能を追求している。1速と2速のギアレシオは、ほかのモデルよりショートレシオで、ガレ場やウッディな難所での極低速走行時の瞬発力を高めており、そのギアレシオ設定のおかげで、市街地では猛烈なスタートダッシュをも決めてくれる。