金融庁から行政処分を受けて、業務停止中のペッツベスト少額短期保険が、外資系大手のアフラック生命保険をスポンサーとする方向で最終調整していることが分かった。

ペット保険を手がけるペッツベストは、2021年以降に契約者に対して保険金の支払い遅延をたびたび起こしており、2022年6月と8月に金融庁から業務停止命令などの行政処分を受けている。さらに9月には、保険金支払いや資金調達のメドが立たないことから、金融庁から財産管理命令を受けて事実上破綻した。

ペッツベストはその間、スポンサー探しを続けてきた。2022年春に一度協議し、物別れに終わっていたアフラック生命にスポンサーとして経営支援してもらえないか、9月以降に改めて打診。11月に入り、アフラック生命が未払いとなっている保険金の手当てと併せて、「契約者を引き継ぐ方向で大筋合意した」(ペッツベスト関係者)。

日本で本格参入を狙っていたアフラック

アフラック生命は、アメリカの親会社が2020年にペット保険大手のトゥルーパニオンと資本提携しており、同社のノウハウを生かして日本でもペット保険販売に本格参入する計画を以前から温めていた。

ペッツベストは2022年9月に金融庁から財産管理命令を受け、事実上破綻していた(記者撮影)

ペッツベストの支援をきっかけに、2023年春にも新たにペット保険を扱う少額短期保険をアフラック生命とトゥルーパニオンが共同で立ち上げ、本格参入を目指しているとみられる。

ペット保険をめぐっては、第一生命ホールディングス(HD)が、大手のアイペットHDをTOB(株式公開買い付け)によって買収すると11月7日に発表したばかりだ。さらに東京海上HDが、ペット保険最大手のアニコムHDとの資本提携を模索しているとの観測もある。

コロナ禍によってペットの飼育頭数が増える中、ペット保険の需要は高まっており、今後業界再編が一気に進みそうな気配だ。

著者:中村 正毅