巣鴨といえば、反射的に「おばあちゃんの原宿」とのイメージが浮かぶ。巣鴨駅にほど近い、巣鴨地蔵通商店街を主に指して呼ばれる愛称だが、歴史をさかのぼれば、昭和の末から平成の始めにはこの呼び名が生まれていたようだ。

そうなると、もう30年以上が経っている。“おばあちゃん”たちもすでに初期からは世代交代しているはずで、今の高齢者の中核は戦後ベビーブーム世代、いわゆる「団塊の世代」だ。戦後教育と高度経済成長の洗礼を受け、戦前、戦中派とはまた違った感覚を持った人たちと思われる。

高齢者も世代交代

実際、巣鴨駅から「とげぬき地蔵(高岩寺)」へと続く商店街を歩くと、以前からある高齢者向けの衣料品店も目立ちはするが、それ以上に飲食店、食料品店や全国各地の物産店が増えた印象がある。観光客向けの店やふだん使いの商店も混在している感じだ。歳月が流れ、いつまでも元気で若々しい女性が高齢となってきたことを思わせる変化だろう。

本家の原宿や渋谷、代官山などは、その時代時代の若者のセンスに合わせてどんどん変わってきた。令和の高齢者も、ファッションセンスが昭和や平成の高齢者とは異なる人々ではあるまいか。巣鴨の今後の変化に注目すると、面白そうだ。

巣鴨地蔵通商店街 巣鴨地蔵通商店街(筆者撮影)

とげぬき地蔵・高岩寺 とげぬき地蔵として知られる高岩寺(筆者撮影)