2023年4月、限定地域であれば運転手が乗車しなくてもよい、いわゆる「レベル4」の自動運転車を活用した公道での巡回サービスが解禁となる。2022年4月に関連する「道路交通法の一部を改正する法律案」が衆議院で可決されたことによるものだ。これにより、自動運転バスについても特定条件下であれば、遠隔監視のみで、運転手が乗車しない無人自動運転が可能となる。

そんな中、レベル4の自動運転に対応した運転席のないマイクロバス、フランスの「NAVYA(以下、ナビヤ)社」が製造した「EVO(以下、エヴォ)」を使った実証実験が、神奈川県藤沢市にある「湘南ヘルスイノベーションパーク(以下、湘南アイパーク)にて行われた。

「ヘルスケアMaaSが拓く地域コミュニティの未来2022」と題した取り組みの一環として行われた当実証実験は、患者が自宅から病院まで移動する交通手段として自動運転バスを活用する想定で実施。車内では、最新のICT機器を駆使して計測した患者のバイタルデータをオンラインで病院へ送ることで、診療の迅速化なども図るというものだ。

実証実験はレベル3からレベル4にバージョンアップ

アルマ 2021年12月の実証実験で使用されたレベル3対応の自動運転バス「アルマ」(筆者撮影)

同様の実証実験は、2021年12月にも実施されたが、その際に使われた自動運転バスは、同じナビヤ社製だが、レベル3対応の「ARMA(以下、アルマ)」。今回のエヴォは、レベル4にバージョンアップされているのだが、実際にレベル3対応車両とレベル4対応車両では、どのような違いがあるのだろうか。また、レベル4対応車両を巡回サービスなどに使うメリットや課題には、どのようなことがあるのだろうか。