トヨタ自動車九州、という企業をご存じだろうか。

九州にあるトヨタ自動車の100%子会社であり、レクサス「ES」「UX」「NX」「RX」、そのほかにもエンジンやハイブリッド関連部品を製造するトヨタの生産企業である。

そんなトヨタ自動車九州では、製造以外にも興味深いさまざまな取り組みが行われている。

トヨタ自動車九州のPR展示室に並ぶ現在の製造モデル(写真:トヨタ自動車九州) トヨタ自動車九州のPR展示室に並ぶ現在の製造モデル(写真:トヨタ自動車九州)

例えば、「横のエレベーター」「水素ファクトリーシステム」、そして電動キックボードによる「ラストワンマイル移動」など、独自性の強いプロジェクトがいくつもあるのだ。

なぜ、トヨタ自動車九州はトヨタグループの中で、こうした独創的なアイディアを次々と打ち出すことができるのか。

福岡県宮若市にある本社(宮田工場)を訪ね、同社「次世代事業室」関係者に詳しく話を聞いた。

1992年マークⅡを皮切りに製造を開始

まず、トヨタ自動車九州の沿革を見てみよう。1991年2月に設立され、下記のようなモデルやエンジンを製造してきた。

1992年12月:マークⅡ
1994年4月:チェイサー
1997年5月:ウィンダム・レクサスES
1997年12月:ハリアー・レクサスRX
2005年9月:レクサスIS
2005年12月:2GRエンジン(苅田工場)
2007年6月:ハイランダー
2009年4月:レクサスIS-C
2009年7月:レクサスHS
2009年11月:SAI

現在はレクサス車専用の生産拠点として、年間生産能力は43万台。このうちの約9割がアジア、北米、ヨーロッパなど約80の国や地域に輸出されている。

そのほか、年間生産能力44万基の苅田工場、そして同47万基の小倉工場を構えるトヨタグループにとって重要な生産拠点だ。

そんなトヨタ自動車九州に2019年1月、「次世代事業室」が誕生した。