日本テレビのチャリティ番組「24時間テレビ 愛は地球を救う」が今年も8月26〜27日に放送される。しかし、その看板企画である「24時間マラソン」の挑戦者が、まだ発表されていない。例年は5月下旬から6月上旬には“指名”されているだけに、さまざまな憶測が飛び交っている。

筆者は無理やり人を走らせるような企画がこれだけ世間の注目を集めていることに違和感でいっぱいだったが、日本テレビもようやく気づいたのかもしれない。フルマラソン以上の距離を走る「ウルトラマラソン」の人気が近年、急上昇しており、特別な企画ではないことを。そこで今回は知られざるウルトラマラソン(以下、ウルトラ)の魅力と実情についてお教えしたいと思う。

ウルトラとはフル(42.195km)を超える距離のロードレースのこと。100kmが定番で、それ以上の距離を走るレースもある。現在は国内で年間、150大会ほどが開催されており、新たな大会も続々と誕生している。日本におけるウルトラの先駆け的な大会はサロマ湖100kmウルトラマラソン(以下、サロマ湖)で、今年(6月25日)で32回目を迎えた。サロマ湖の歴史を振り返ると、ウルトラ人気の上昇具合がわかるだろう。

エントリー開始28分で定員3550人に到達

サロマ湖の第1回大会は1986年に開催され、五十数人のランナーでスタートした。そこから徐々に参加者が増加。100kmの部は1995年に1362人、2004年には3000人近くが集まり、近年は人気のため先着順(一般枠)となった。今年はわずか28分ほどで3550人の定員に到達。抽選倍率10倍の東京マラソンほどではないが、サロマ湖の出場権も“プレミアチケット”になっている。