夏真っ盛り。うだるような暑さで、昼間に外を出ると汗が吹き出します。そして、カンカン照りかと思ったらいきなり空が暗くなり、大雨が降り出すのも夏ならでは。いわゆる「青天の霹靂(へきれき)」ともいうべきこの現象は、かつては「夕立」と呼ばれていましたが、近年では「ゲリラ豪雨」という禍々(まがまが)しい名前で呼ばれるようになってきています(ちなみに、ゲリラ豪雨という言葉は気象庁の正式な名称ではありません。正式名称は「局地的大雨」です)。

なぜ、ゲリラ豪雨と呼ばれるようになったのか。それは、急に降ってくる大雨による災害が目につくようになってきているからではないでしょうか。

10分で水位が背丈ほどに

ゲリラ豪雨の恐ろしさを実感するきっかけとなったのは、2008年の7月に発生した兵庫県神戸市の都賀川の水害でした。都賀川は、川べりに遊歩道のある、ありふれた市街地の小川です。

ところが、上流に大雨が降ったため、水位が10分間で1.3mも急上昇し、川で遊んでいた子どもたちなど5人が流されて亡くなってしまったのです。たった10分であっという間に子どもの身長近くまで水位が上がってしまうのですから、急な大雨がいかに恐ろしいかがよくわかります。

ほかにも、大雨が急に降ると下水道の気圧が高まってマンホールのふたがあき、冠水した道路を歩いていた歩行者が落下したり、地下街に水が流れ込んだり、アンダーパスと呼ばれる、道路が潜り込む形で交差する場所にたまった水に車がはまり込んで出られなくなったりと、急な大雨による災害は後を絶ちません。

それにしても、こんな事例を目の当たりにすると、どうも雨の降り方が昔より激しいんじゃないか……と思う人も多いのではないかと思います。実際のところは、どうなのでしょうか。