10〜44歳までの男性の死因の第1位が「自殺」という事実を、ご存じでしょうか? がん(悪性新生物)でも心疾患でも交通事故でもないのです。45〜49歳でも2位ですし、50〜54歳でも3位に入ります。表は2015年のデータですが、すくなくとも2007年からはずっとこの傾向が続いています。

2003年に独身男性が既婚男性の自殺者数を超える

なお、日本人全体の自殺者数自体は減り続けています。

政府が発表した2017年版の「自殺対策白書」によれば、2016年の自殺者数は前年より8.9%減の2万1897人。7年連続の減少です。1997年に銀行や大手証券会社が破綻した影響などがあり、自殺者は1998年から急激に増加して3万人を超えました。以降、14年連続で3万人を超えていましたが、徐々に一服、2万2000人を下回ったのは22年ぶりのことになります。それでも、いまだに毎日60人が自殺している状況は深刻ですし、日本人男性を死に追いやっている最大の原因が自殺である状況は変わっていません。

さらに、自殺者数の長期的な推移を見ると、気になる点があります。ひとつは、男性の自殺者のうち、2003年を契機に有配偶者よりも独身者(未婚、離別、死別合計)のほうが多くなっているということです。