衰えを見せない猫ブーム。そんななか、“健康・美容”ニーズと“猫”ニーズをドッキングさせたユニークな試みが行われている。それが、猫ヨガ教室。保護猫カフェや保護猫シェルターでヨガ教室を行うもので、保護猫について気づきを促したり、里親(引き取り手)とのマッチングにつながるというメリットがある。運営しているのは日本ドッグヨーガ普及協会・ネコ部。猫ヨガについては2014年から活動を開始したという。

「協会ではもともとは、犬と飼い主がいっしょにヨガをして、絆を深めようというドッグヨガの活動を13年前から行っていました。ヨガはサンスクリット語で“つなぐ”の意味です。宇宙や自然、動物など、さまざまなものとつながることを目的とします。ですから、人と猫でも、ヨガを通じてつながることが可能です」(日本ドッグヨーガ普及協会ネコ部のヨガ講師、池迫美香さん)

猫ヨガとはどのようなヨガなのか

池迫さんはプロのヨガインストラクターであり、猫ヨガ考案者の1人でもある。では、猫ヨガとはどんなヨガなのか? また普通のヨガとどう違うのだろうか。

「よく知られたヨガのポーズにも『猫の伸びのポーズ』がありますが、それと同じように、猫の仕草を真似たポーズが多くなっています。たとえば毛繕いのように片足を上げるポーズは、股関節の柔軟性を高め、コアの筋肉を鍛えます。婦人科系の悩みに効果的です」(池迫さん)

愛犬と触れ合ったり抱いたりしながらのポーズなど、犬とのスキンシップが多いドッグヨガに比べて、猫ヨガはより人間のヨガに近いそうだ。また猫たちが過ごす場所で行うヨガ教室は、ヨガをしながら、猫と自然に触れ合える。これが普通のヨガとの大きな違いだ。

「猫も反応してきます。四つん這いになっていたら間を通り抜けて行ったり、足の匂いを嗅いできたり。シャバアーサナ(大の字になってリラックスするポーズ)では、足の間に丸まります。とくに子猫の参加度は高いですよ」(池迫さん)