01 「星座」とは、天球を赤経・赤緯の線に沿った境界線で区切った領域のこと。

02 古代、複数の恒星が天球上に占める見かけの配置をその形の特長から連想した人や神、事物などの名で呼んだ。

03 天文学的には、恒星同士の見かけの並びに特に意味はなく、星座を構成する星は天文力学的関連も持たない。

04 各恒星は地球からの距離もまちまちで、太陽系の位置からたまたま同方向に見えているだけである。

05 しかし古来人々は夜空の星に地域や文化、時代に応じてさまざまなグループ化の方法や星座名を用いてきた。

06 星座にまつわる伝承や神話も多く、これらの物語は天文学への入口として現在でも広く親しまれている。

07 星座の歴史は古く、古代エジプトの遺跡では星の並びを人などに見立てた図が発見されている。

08 この星座は総称してデカンと呼ばれ、一年を360日として10日ごとに割る指標として用いられたとされる。

09 しかし一部を除いて同定されていないものが多く、その解明は現在も続けられている。

10 この〈星同士を結んで星座を作る風習〉がメソポタミア文明に伝播しバビロニア天文学が誕生したとされる。

カルデア人が星座の原型をつくった

11 バビロニアに暮らしたカルデア人によって現在の星座の原型ができたと考えられているのである。

12 最初に決められた星座は「黄道12星座」で、一説にはメソポタミアの羊飼いによって設定されたという。

13 黄道とは天球上における太陽の見かけ上の通り道で、経過する13星座からへびつかい座を除外している。

14 これら黄道の星座はメソポタミア文明に取り入れられ、のちの西洋占星術の基礎ともなっていく。

15 メソポタミアのムル・アピン粘土版(紀元前6世紀)には黄道12星座を含め66の星座リストが残っている。

16 その構成はメソポタミアの神々に基づき「エンリルの道」「アヌの道」「エアの道」に大別されている。

17 メソポタミアで発展した星座は古代ギリシアに伝わり、ギリシア人たちはそこに独自の神話体系を組み込む。

18 新しい星座も追加し、ギリシア人が新設定した星座にはすべてに神話がついているのが特長である。

19 古代ギリシアにおいて星座に言及した最古の文献はホメロスの二大叙事詩『イリアス』『オデュッセイア』。

20 この叙事詩は欧州最古の文学作品ともいわれるが、おおぐま座、オリオン座、うしかい座が登場している。