ただし、これは国土が長方形に近く、計画的に道路網が作られていったからこそできる付番法。日本のように国土が細長いうえ、複雑な地形に沿って道ができていった国では、規則的な方式はとりにくいわけだ。したがって日本と条件の近いイタリアの高速道路も、やはり規則性のない付番になっているという。

では日本の国道番号はどうなっているか。まず一九五二(昭和二七)年には、1号から40号までが「一級国道」として指定を受けた。このとき、国道1号から12号までが国土の背骨をなす大幹線となり、13号以降としていわば肋骨のように大幹線と主要都市を結ぶ道が選ばれた。このため一級国道の多くが、県庁所在地を起終点としている。(67ページより)

なお、翌1953(昭和28)年には144路線が二級国道として指定されたが、この際に用いられた番号は101号から244号。つまり一級国道は1〜2桁、二級国道は3桁と明確な差をつけたということだ。

このときには青森から順に国道番号がつけられ、鹿児島まで南下したあとに北海道へ戻るという順序が採用された(当時の沖縄はアメリカ統治下)。そして以後、ほぼ10年ごとに約50本ずつの国道が追加されていったが、そのときは北海道から順に南下する方式で付番された。

だが、いまや国道番号は入り交じっており、もはやほとんど規則性が見えない状態になっているのだとか。

国道に残る欠番

1959(昭和34)年と1963(昭和38)年には、二級国道の一部が一級に格上げされ、国道41号から57号が誕生。1972(昭和47)年の沖縄返還の際には、琉球政府道1号だった道が国道58号となり、ここで二級国道は打ち止めとなった。そのため、59号から100号までは現在も欠番のままなのだそうだ。

二級国道が一級国道へ昇格したことでできた欠番は、多くの場合、のちに国道昇格した路線で埋められたという。例えば名古屋〜富山間を結んでいた国道155号は、1959(昭和34)年に国道41号に昇格したことでいったん欠番となったものの、1963(昭和38)年に愛知県常滑市〜同弥富市を結ぶ道が国道155号に指定され、穴埋めがなされている。

こうして穴埋め作業も行われたようだが、東北地方にあった109〜111号と、九州にあった214〜216号は、2桁国道に昇格したあとの穴埋めが行われず、現在に至るまで欠番状態。とはいえいまでは一級国道・二級国道の区別も撤廃されたため、欠番が埋まることはもうなさそうだと佐藤氏は予測している。