今、世界中が新型コロナウイルス感染症拡大の真っただ中にあります。すべての人が、この状況にどう対応し、どう変化すればいいのかを考え、ものすごい勢いで世の中が変革し始めています。

「人生における大きな決断」の方法も、コロナ禍を受けて大きく変化しています。例えば、婚活、転職、進学は、人生においてそう何度も経験することがないものです。

リクルートでは今まで、それぞれ携わっている事業領域で起こっている兆しを年1回の「トレンド予測」として発表してきましたが、コロナ禍を受け、各領域の指揮者が横断的に起きている状況を伝える「コレカラ会議」をスタートさせました。そこで、コロナ禍における状況を俯瞰してみたとき、婚活、転職、進学の3つのライフイベントにおいては「共通する変化」が起きていることがわかりました。

どのライフイベントも、リアルに会ったり、体験しなければ実際のところがわからず、決断しにくいものとされてきましたが、オンライン化の進行で、決断までのプロセス、決断の方法が大きく変わりつつあります。その変化について、さまざまなデータや各業界での取り組みを基に、領域ごとに改めて分析します。

婚活では「トライアルデート」の機会が増加

婚活領域では、婚活サービスの利用者が年々増加しており、2019年の婚姻者のうち婚活サービスを通じて結婚した人の割合は13.0%と過去最高を記録。とくにネット系婚活サービスの利用率が高く、新たな出会いの方法としてすでに定着しています。

そんな中、コロナ禍もあって「婚活のオンライン化」が進んでいます。ネット系婚活サービスにおいては、「オンラインデート機能(ビデオチャット機能)」が登場。マッチング→リアルデートという流れが、「マッチング→オンラインデートを通じてある程度相手の人となりを理解する→リアルデート」に変化。オンラインデートが、リアルデートへのハードルを下げるステップとして認識され始めています。

オフラインの結婚相談所においても、「オンラインお見合い機能」が登場。これまで対面で行われていた「カウンセリング→入会→お相手紹介→お見合い」というステップをオンラインで行うことも可能になっています。

オンラインのメリットは、多面的な自己開示ができること。リアルな出会いの場だと、限られた時間の中で限定的な情報しか伝えられないし、相手からも得られませんが、オンラインでは時間の制約が緩和されるため、自分の情報を余すところなく伝えることができ、互いに深く理解し合うことが可能です。

オンラインでお見合いならぬ、互いの情報の“お見せ合い”を行い、事前に相手をよく理解したうえでリアルな交際に発展させる。このような新しい恋愛プロセスが生まれているのです。