──それは僕が晩婚さんを取材していてもよく聞くことです。婚活によって「相場観」を養うと、今まで出会って来た人の価値に改めて気づいたりするんですね。

例えば33歳で本気で婚活したら、1年以内に結婚できる方がたくさんいます。それは男女を問いません。

でも、同世代の独身者が少ない40代となると簡単ではありません。結婚したいのならば、婚活と日常生活を分けたりしないことをお勧めしています。毎日婚活するつもりで、ちゃんとした身だしなみで会社に行くのです。

その理由は、さきほどお話ししたとおり、すでに出会っている人が結婚相手にふさわしい可能性が高いからです。「可もなく不可もない。けれど会話は成り立つ」という人は婚活において貴重です。Facebookで薄くつながっていた人と再会して結婚した、という人もいます。

出産や子育てを考えにくい年代になると、結婚の決断が早くなる傾向があるようです。若い頃のように学歴とか親の意向とか人からどう見られるかを考える部分が減るからかもしれません。食の好みと持病の有無など、確認すべき点が限られてきます。結婚の条件を自然と減らせる年代だと言えます。

出会いの場は変えられても自分の魅力を変えることはなかなかできません。でも、不要な条件を捨てることで結婚しやすさを変えることはできます。

「不要な条件を捨てる」ことの重要性

出会いの場は変えられても自分の魅力を変えることはできないが、不要な条件を捨てることで結婚しやすさを変えることはできる──。菊乃さんのまとめの言葉を聞いて、結婚の面白さを再認識した。

結婚とは相手探しのようでいて自分を客観的に見つめ直す作業なのだ。早めに再婚を決めるバツイチの人は、「自分が機嫌よく共同生活を送るためには何が必要か」を体験的に知っており、他の要素は重視しないことも理由の1つにあるのだろう。

もちろん、離婚という失敗経験をしなくても「自分にとって大切な要素」を少しずつ知ることはできる。そのためには真摯なコミュニケーションが何より重要だ。「練習の場」としてとらえるならば、マッチングアプリと結婚相談所に大きな違いはない。肩の力を抜いて楽しく練習しているうちに「可もなく不可もない。会話は成り立つ」人の中からかけがえのない相手と出会って、交際を深められるかもしれない。

著者:大宮 冬洋