また、こんな女性もいた。

彼女は2人姉妹で、そろって難関の有名私大を卒業していた。さらに父と母は日本最高峰の国立大の卒業生だった。そんな彼女が、入会面談のときに言った。

「お相手は、私の卒業大学以上の大卒の方を希望します。これまでそういう男性としかお付き合いをしてきませんでしたし、そういう方でないと、ウチの家族の中に入ったときに窮屈な思いをする。お相手の方も居心地が悪いと思うんですよ」

さらに相手の希望年齢を自分よりもプラスマイナス3歳としていたので、なかなかお見合いが組めず、5人くらいお見合いをしたものの、「ここには、私が結婚したいと思う男性はいませんでした」と、退会していった。

結婚相手とは、残りの人生を一緒に歩いていくことになる。生活するためにはお金が必要なのだから、相手に高い年収を求めたくなる気持ちはわかる。

また高学歴の人たちは、学生時代にたくさんの努力をしたからこそ、その学歴を得たわけで、それを誇るのは当然だろう。また、自分が高学歴者なのだから、相手にそれ以上の学歴を求めたとしても、それは他人から非難されるべきことではない。

条件ばかりに固執して幸せになれるのだろうか

どんな相手と結婚したいか、実際に結婚するかは、個人が決めることだ。理想が高く、その理想にかなう相手がいなかったら、一生独身で過ごす。それもまた個人の選択だ。

しかし、結婚相手を選ぶときに条件にばかりに固執したところで、本当にそれが幸せにつながっていくのだろうか。

中学を卒業し、自分の腕で職人気質の仕事をし、お金を稼ぎ、年上の妻をめとり、2人の子どもを育て上げた。最期は妻と愛娘に手を握られ、リモートで息子とその嫁に見守られて人生を終えていく。聡子の父は、がんには勝てなかったが、きっと幸せな人生だったのではないか。

コロナ禍において、結婚や家族のあり方が見直されている。婚活者たちは、どんな結婚をしたら幸せになれるのか、もう一度考えてみてほしい。

著者:鎌田 れい