これでも大手3キャリアに比べると十分安い料金水準だが、eSIM側に格安スマホのIIJmioを設定すると、データ通信料をさらに下げることが可能だ。IIJmioが4月1日に開始する新料金プラン「ギガプラン」は、eSIMだと2GBで400円。20GBでも1500円と安い。1回線目を楽天モバイルにしつつ、2回線目をIIJmioのeSIMにすれば、音声通話が使い放題になるうえに、データ通信も合計21GBまででき、1500円で済んでしまうというわけだ。楽天モバイル側を1GB、IIJmio側を2GBに抑えられれば、料金は400円と激安になる。

iPhone12シリーズの場合、eSIMを有効にすると5Gが利用できなくなるなど、制約はあるが、その分料金は大手キャリアの新料金を下回る安さになる。注意点として、指定したSIMカード以外で通信してしまう設定があるため、これはオフにしておいたほうがいい。「設定」の「モバイル通信」で「モバイルデータ通信」を開き、「モバイルデータ通信の切替を許可」のスイッチをオフにしておこう。

切り替えも簡単、バックアップ回線にも最適

iPhoneに入れられるSIMカードは、物理SIMとeSIM、それぞれ1回線ずつだと思われているかもしれないが、実はそうではない。SIMカードという物体がなく、データだけで管理しているぶん、eSIMは入れ替えも簡単に行える。iPhoneにも、複数のeSIMを入れておき、使うものだけを有効化することが可能だ。

eSIMは、複数入れておき、画面操作だけで簡単に切り替えられる(筆者撮影)

もちろん、同時に使えるeSIMは1回線まで。eSIMとeSIMでデュアルSIMにするといったことはできない。あくまで、iPhoneに内蔵されるeSIMに対して、適用するキャリアのプロファイルを選択できるということだ。例えば、筆者は物理SIMにau、eSIMに楽天モバイルとIIJmioをそれぞれ入れ、普段のデータ通信は楽天モバイルを有効にしているが、IIJmioに切り替えて使うこともある。

eSIMの回線を切り替えたいときには、「設定」の「モバイル通信」を開き、オンにしたいキャリアを選択。「この回線をオンにする」をタップすると、そのキャリアが有効になり、現在使用中のeSIMの回線は自動的にオフになる。これを物理SIMでやろうとすると、ピンでSIMカードをスロットを抜き出したあと、SIMカードを交換して、もう一度SIMカードをiPhoneに戻さなければならない。こうした手間がかからないのは、eSIMのメリットといえる。