57歳の男性が、44歳の女性と先日成婚をした。2人とも初婚同士だ。彼は3人目にお見合いした相手と4カ月弱の交際を経て、成婚に至った。歳を重ねてからの婚活は苦戦する人たちが多い中、彼はなぜスムーズに、結婚相手を見つけることができたのか?

仲人として、婚活現場に関わる筆者が、婚活者に焦点を当てて、苦労や成功体験をリアルな声とともにお届けしていく連載。今回は、「40代、50代の結婚のあり方」について、考えてみたい。

結婚を難しくする「子どもが欲しい」という気持ち

誠一(仮名、57歳)が、入会面談にやってきたのは、昨年11月の終わりのことだった。面談申し込みがネットから入ってきたときに、“50代後半、初婚“と記されていたことから、きっとあのセリフを言うのではないかと想像していた。40代後半、50代の男性は、決まってこう言う。

「子どもが欲しいんです!」

男性の場合、50代や60を超えてからも、父親になっている人たちがいる。女性も、40代半ばで母になる人たちがいる。それが有名人であったりすると、センセーショナルなニュースとなる。晩婚化が進む昨今、そうしたニュースを自分と重ねるのか、高年齢になっても出産を望む男女は多い。

面談ルームで、初めて誠一に会ったときに私は聞いた。

「初婚ですよね。お子さんは欲しいですか?」

 すると彼は、穏やかな口調で言った。

「頭のどこかではそんな気持ちもありますが、年齢的なことを考えると難しいでしょうし、それよりもこれからの人生をともに歩んでいけるパートナーを探せればいいと思っています」

その言葉を聞いて、少し安心した。

婚活市場で、「自分の子どもを欲しい」と願う40代後半、50代、60代の初婚男性は、申し込みをかける女性を30代から41、2歳くらいまでと区切っている。そうなると、そこにどうしても年齢差ができる。

まずはお見合いが圧倒的に組みづらい。30代、ことにアラフォー女性たちは、できるだけ歳の近い人か年下と結婚をしたがっているからだ。こちらもまた、「最後のチャンスに子どもを産みたい」と考えているので、父親になる男性は、1歳でも若いほうがいいのだ。