2016年に発売されたiPhone 7で、日本に上陸したApple Payだが、その後も徐々に機能やサービスを進化させている。日本では、当初iD、QUICPay、Suicaの3サービスだったが、2020年には首都圏の私鉄に採用されるPASMOへの対応もスタート。機能面では、iPhone XSから、バッテリー不足時でもエクスプレスカードに設定したSuicaなどでの決済が可能な「予備電力機能」に対応している。

日本のおサイフケータイに利用されていたFeliCaのサービスを取り込む形で始まったApple Payだが、クレジットカード各社が採用するNFCでのタッチ決済にも対応していた。日本でも、Visaが積極的にタッチ決済をアピールしているが、NFCでの決済環境が徐々に整いつつある。そんな中、5月11日にはVisaのタッチ決済にも対応。従来から利用できたマスターカードやJCBに加え、Visaのクレジットカードでも、タッチ決済の利用が可能になった。

Suicaを取り込んだApple Payは、その後、交通系ICサービスを海外でも展開。アメリカ、中国、香港などの国で利用されている交通系ICカードを、iPhone内に取り込めるようになっている。そこで今回は、Apple Payの最新事情を踏まえた利用術を解説していく。普段利用しているユーザーも、この機会にウォレット内のカードを見直してみてもいいだろう。

ついにVisaがApple Payに対応

フィーチャーフォン(ガラケー)時代から、おサイフケータイがあり、その決済インフラが日本に浸透していたため、アップルは、Apple Payの日本展開を開始するにあたり、iPhoneをFeliCaに対応させた。日本でのみ、iDやQUICPay、Suicaが使えるのはそのためだ。Visaやマスターカードといったクレジットカードを登録しても、iDかQUICPayが割り当てられ、非接触決済が利用できた。現在も、この仕組みは続いている。

VisaがApple Payに対応。Visaタッチ対応店舗で利用できるようになった(筆者撮影)

一方で、クレジットカード会社は、世界的に普及が進むNFCによるタッチ決済を日本でも展開。クレジットカードをかざして決済するCMを目にしたことがある人は多いだろう。実はiPhoneも、NFCによるタッチ決済に対応している。マスターカードやJCBを登録すると、iDやQUICPayとは別に、もう1つのカード番号が割り当てられていた。これは、NFCのタッチ決済に使うためのもの。この仕組みがあるため、日本のユーザーも、海外でApple Payを利用することができる。