加工食品メーカーがタンパク質を減らし、炭水化物と脂肪を大判振る舞いする理由は明らかで、「製造原価」を抑えられるからだ。

さらに食欲にブレーキをかける「食物繊維」も取り除いていることが判明しており、繊維の比率が低いと食べ物を美味しく感じることもわかっている。つまり、繊維が少なく脂肪と炭水化物が多い食品はおいしいから、選びがちになる。

タンパク質をあまり含まないとなると製造原価が低くなる。そして、低タンパク質・低繊維・低価格の3拍子揃った食品は、つい食べ過ぎてしまう。加えて、糖分と脂肪分の高い安価なポテトチップスなどの製品には、タンパク質の「旨み」が感じられるよう、合成香味料が加えられていることもお伝えしよう。

かくして加工食品が全面勝利を収めるというわけだ。

食品メーカーは低タンパク質食に向かって舵を切りつつあり、私たちの体はそれに反応して食べる量を増やしていることが疑いようがない。

タンパク質欲をうまく「コントロール」する

だからといって、タンパク質が多ければ多いほどいいというわけではまったくない。タンパク質を摂りすぎると、老化を早め寿命を縮める生物学的プロセスが作動してしまうからだ。

そこで私が提唱するのは、うまく「タンパク質欲」を満たして食欲をコントロールしながら食べる方法である。その要点をまとめると次の通り。

①「高タンパク質食」を食べる
(肉、魚、卵、乳製品、ナッツ、豆など)

②「加工食品」を避ける

③「繊維」を食べる

④「空腹」のときに食べる

⑤運動したら「20〜30g」タンパク質を摂る

タンパク質欲は避けられない全生物の本能だ。だから満たされないと食べ過ぎてしまう。

体重を適量に保ちつつ、かつ健康を損なわないためにも「タンパク質」の摂取量にぜひ気を配ってほしい。人類から「肥満」やそれに紐づく「病気」がなくなることを願って。

著者:デイヴィッド・ローベンハイマー