東西冷戦が終わってもう30年以上になります。最近は、東西冷戦のことをよく知らないという人が増えてきました。では、知っている世代の皆さんは、知らない世代にちゃんと説明できますか? いざ説明しようとすると、意外と知らないことがあるのではないでしょうか。

今の世界情勢も、なんでこんなことになっているんだということを突き詰めていくと、東西冷戦に行き当たることが多いのです。新聞に「東西冷戦以降」という表現がよく出てくるのはそのためです。

東西冷戦を知らなければ今の世界は語れません。東西冷戦の基本を確認するために、『20歳の自分に教えたい現代史のきほん』(池上彰+「池上彰のニュースそうだったのか!!」スタッフ・著)より、一部を紹介します。

東西冷戦の東と西とはどこの国を指す?

そもそも東西冷戦の東西ってどこでしょう?

世界がアメリカグループとソ連グループに分かれて対立したわけですが、日本が中心の世界地図だとアメリカが東、ソ連(現在のロシア連邦の前身)が西になってしまいます。

そこで地図をずらしてヨーロッパ中心の地図で見てみると、東がソ連、西がアメリカになります。これでわかるように、東側諸国はソ連や東ヨーロッパ、中国など、西側諸国はアメリカや西ヨーロッパなどです。

(同書より)

この2つのグループが激しく対立したのが東西冷戦。あやうく核戦争になりかけたこともあります。しかし、武力で両グループが激突することはありませんでした。熱い戦い、実際に殺し合う戦争ではなく、にらみ合いが続いた。そこでこれを「冷たい戦争」と呼んだのです。