人事コンサルタントとして、1万人以上のビジネスパーソンの昇格面接や管理職研修を行い、300社以上の企業の評価・給与・育成などの人事全般に携わってきた西尾太氏による連載。エンターテインメントコンテンツのポータルサイト「アルファポリス」とのコラボにより一部をお届けする。

タレントの高田純次さんが、以前にテレビでこんな話をされていました。
「年を取ってやっちゃいけないのは、説教と昔話と自慢話」

その通りでしょうね。

若い人たちからしたら、説教・昔話・自慢話は聞きたくないはずです。言いたいことがあっても、そこはグッと我慢する。それが50代に求められている基本的なスタンスでしょう。

ですが、高田純次さんも「そしたら話すことが下ネタしかなくなっちゃったんだけどね」とオチをつけて笑いを取っていましたが、説教・昔話・自慢話をすべてNGとしてしまうと、「話すことが何もない」という人も少なくないのではないでしょうか。

説教・昔話・自慢話は基本的にNGだが…

説教・昔話・自慢話は、基本的にはNGです。ただし会社にいる以上は、一定の存在感は示す必要があります。

誰とも何も話さず、いるのかいないのかわからない。そんな “会社の妖精さん”になってしまったら、「あの人いらないよね」とささやかれるようになって、リストラ候補になってしまう危険性さえあります。

また、50歳を超えると、誰にもほめられなくなったり、叱られなくなったりするものです。誰かにちょっとはほめてほしい、気にとめてもらいたいという気持ちから、昔話や自慢話をしたくなるときもあるでしょう(私も「今回の仕事は頑張ったぜ」とプチ自慢をしては、社員に「はいはい」と軽くあしらわれています)。

あるいは、多少は「うざい」と思われても、私も含め50代の人たちには長く生きてきた人間の責任として、若い世代に言うべきことは言う必要もあります。

今回は、説教・昔話・自慢話をする場合の「伝え方」について考えてみましょう。