一戸建てかマンションか、住まい選びの際に迷う人は多い。立地や間取り、設備面で利便性の高いマンションと、独立性が高く庭や駐車場を確保しやすい一戸建てでは、居住性がまったく異なる。その違いについて損得に注目する場合もあり、なかには「一戸建ては、マンションのような管理費・修繕積立金を毎月払う必要がないので、ランニングコストが低い」という人もいる。

これは大きな間違いだ。一戸建てであっても、住宅の維持管理をする必要があり、それには費用がかかる。アウトソーシングするために計画的に徴収するマンションと、自身でやりくりする一戸建ての違いはあれども、コストが不要なわけではない。

一戸建ての修繕費用の合計額は500万円を超す!?

アットホームが、全国で新築一戸建てを購入してそこに30年以上住んでいる人を対象に「一戸建ての修繕の実態」について調査(N=398人)を行った。その結果によると、住んでいる期間に住宅の修繕にかけた費用の総額は、平均で532.1万円(平均築年数36.8年)だった。木造(平均470.2万円)と鉄筋・鉄骨造(617.7万円)では異なり、鉄骨・鉄筋造りのほうが修繕費は高くなる傾向が見られた(図参照)。

築年数や構造によって違いはあるが、築30年を超えていくと、累計で400万〜500万円の修繕費用が必要と考えられる。さらに築年数が40年を超えていくと累計の費用も増えていく。

(出所)アットホーム「一戸建ての修繕の実態」(2021年)より転載