特急などの自由席は回数制限なく乗り放題だが、指定券は最大4回までの利用となる。この指定はラブパス購入後でないとできないので、購入前に指定券をどこでとるか決めておき、購入直後に4回分発券してしまうのがよいだろう(1回は変更可能)。

GW中ということもあり、特急はいずれも乗車率が高かったが、自由席でも完全に満席にはならなかった。だが、宗谷本線の特急「宗谷」「サロベツ」、根室本線の特急「とかち」「おおぞら」は自由席が1両しかないので、これらを始発駅以外から利用する場合は、指定券を発券しておきたい。

旅行中は紙の時刻表を持参したい。停車時間やすれ違う列車などを調べるときや、急なプラン変更で代替案を探すときに便利なうえ、列車の編成表が掲載されているのも役立つ。おすすめなのが、北海道内の列車・バスなどを網羅しており、コンパクトで軽い「北海道時刻表」(交通新聞社、税込550円)である。筆者は駅のキヨスクで購入したが、アマゾンなどで旅行前に入手することもできる。

宗谷本線でヒグマに遭遇

宗谷本線の普通列車で天塩中川駅から稚内方面に北上していたときのことだった。単行気動車の前方に立っていたら、突然運転士が叫んだ。

「ヒグマがいます!」

気動車の前方100mほど先だろうか。黒くモソモソとしたヒグマは警笛を鳴らしても緩慢な反応だったが、数度鳴らした後、右手へ去っていった。ヒグマに遭遇したのは生まれて初めてのことだった。一方、今回の旅行でエゾシカは数えきれないほど見た。エゾシカは鉄分補給のために線路を舐めに来るので、鉄道旅行では特に遭遇率が高くなるようだ。

写真上のほうにヒグマが写っている(筆者撮影)

運転士が動物を発見すると列車は減速するので、前方・左右を注視していると、動物の姿が見られる可能性が高い。最もよく見えるのは前方である。単行気動車はワンマンカーなので、運転席とデッキの間にガラスはなく、文字通り、前方と自分を隔てるのは前方のガラス1枚である。

■コインロッカーよりもレンタサイクルが安い?

鉄道旅だとレンタカーと異なり、列車を降りるたびに荷物をどうするのかという問題に直面する。北海道を6日間鉄道で周遊するとなればなおさらだ。宿泊するホテルが駅の近くにあればそこで預けられるし、主要駅であればコインロッカーがあるだろう。

裏技としてレンタサイクルを利用するという手がある。自転車を借りている間、荷物は無料で預かってもらえるところが多い。筆者は6日間の旅行中に2回、自転車を借りた。美瑛駅前では1時間200円だったので2時間以内なら、コインロッカー代とさほど変わらない金額となる。美瑛の丘陵地の登り坂はかなりこたえたが……。