ウィズコロナの過ごし方が注目され、少しずつ以前の日常を戻している今日この頃。「前より体が重い」「以前のように動けない」など、体力の衰えを実感している人も多いのではないでしょうか。

テレビや雑誌などのメディアで健康情報を発信するトレーナーの坂詰真二さんが、疲れない体、引き締まった体、自信がもてる体をつくるメソッドを伝授する本シリーズ。今回は前回に引き続いて、「エキセントリック・トレーニング」についてお伝えします。

前回は、効率よく筋トレを行うには、重りを持ち上げる動きを強調する“コンセントリック・トレーニング”よりも、下ろす動きを強調する“エキセントリック・トレーニング”が重要ということをお伝えしました。

最小限の努力で最大の効果を引き出すエキセントリック・トレーニングですが、エキセントリックな筋肉の収縮は、日常生活の動作でも現れます。以下の3つの動作のなかで、エキセントリック運動にあたるのはどれでしょうか?

 A 自転車をこぐ
 B 水の中を歩く
 C 下り坂を歩く

伸びながら力を発揮する動作はどれ? 

答えは、「Cの下り坂を歩く」です。簡単すぎましたでしょうか?

自転車をこぐのも水中で歩くのもよい運動ですが、これらの動作はすべて基本的に筋肉が縮みながら力を発揮するコンセントリックな収縮であり、エキセントリックな収縮は現れません。

これに対して坂道を下る際には、前側にある脚の筋肉は体にかかる重力に対してブレーキをかけるために、伸びながら力を発揮するエキセントリックな収縮をします。

おさらいになりますが、自分の体を含め、重りを持ち上げる際に筋肉はコンセントリックな収縮をし、重りを下ろす際に筋肉はエキセントリックな収縮をします。

通常の筋力トレーニングでも、重りを上げる時間を短くし、重りを下ろす時間を長くすることで、エキセントリック・トレーニングに切り替えることができます。