教育編集者・田口まさ美による教育分野に携わるプロへのインタビュー。「お受験」それは都会に住む母親ならば誰もが一度は思い悩むキーワードかもしれません。お受験するのか、しないのか。その選択の先には何があるのか。教育の選択肢が広がると同時に、母親たちはより新しい情報の収集や、教育への深い理解を求められる時代になりました。周りに惑わされず、親としてブレない教育観を育み、わが子を幸せな進路に導いていきましょう。今回は、中学校受験の今を詳しくお聞きしながら、小学校受験と中学校受験を比較してみましょう。

<お話を伺った方>
日能研関東 代表取締役 小嶋 隆 さん

(写真:Domani)

増え続け、進化し続ける都内の私立小・中学校

——近年私立小・中学校への受験が首都圏近郊において盛り上がりを見せていますが、お子様の進路を、小学校受験か中学校受験かで迷われている方も多いと思います。そこで今回は中学校受験塾のひとつである日能研関東 代表取締役の小嶋さんにお話を伺いたいと思います。そもそも小・中どちらにおいても、いわゆる「私学受験」とは、どういったものだと捉えればよろしいでしょうか?

小嶋:私立入試というもののブームの始まりは、60〜70年前のことでして、日能研は創業70年ほどになります。そして私立入試が行われているエリアは、日本全国に存在するわけではなく、首都圏、東海、関西、九州という限られた地域のみに存在する、実は「ニッチな世界」です。ゆえに、その特徴がクローズアップされ、誇張され過ぎたりする部分もあるかと思います。なので、ぼんやりとイメージだけで捉えていますと、ちょっと現実とはギャップがあるかもしれません。