「だらだらスマホ」や「ながらスマホ」によって、スマホ依存になる人が少なくありません。スマホ依存は脳を疲れさせ(=脳過労)、さまざまな身体の不調を誘発することがあります。日本認知症学会専門医・指導医であり、多くのスマホ依存症の人を改善に導いてきた『スマホ脳の処方箋』の著者・奥村歩氏が、スマホ依存から脱却するために必要な知識と、日常生活に取り入れられる簡単なテクニックを同書から3つご紹介します。

前回記事:だらだらスマホ触る人ほど「脳が疲れる」驚きの訳

「ぼんやりタイム」で脳過労を改善させる

仕事や家事など、日々、忙しく過ごしていると「ぼんやりすること=悪」と捉えがちです。みなさんも「少しでも時間があったら、溜まっている仕事を進めたい」「ちょっとした空き時間を有効活用して家事を片づけたい」などつねに何かをしてしまう人が少なくありません。

休むことは大事だと知っていながら、それができない。私のクリニックにいらっしゃる方の多くにこうした傾向が見られます。真面目であるがゆえに、頑張りすぎてしまうのです。みなさんもそうかもしれません。でも少し時間ができたときこそ、ぼんやりしましょう。そのほうが圧倒的に脳のパフォーマンスが上がります。

たとえ無理やりであっても休みましょう。ちょっとぼんやりするだけでいいのです。人間の脳には、デフォルトモード・ネットワークと呼ばれる特殊な機能があり、頭をボーっとさせる「ぼんやりタイム」でその特殊な機能が働きます。

このデフォルトモード・ネットワークが機能すると、脳を省エネモードに切り替えて、スマホ依存によって引き起こされた脳過労(=スマホ脳)の改善につながる働きをします。

そもそもスマホ依存による脳過労を改善するには、次の2つのアプローチが大切です。

①スマホをできる限り使わないようにする

②脳が本来持っている回復機能を働かせる