2017年、体内時計のメカニズムに対する研究がノーベル生理学・医学賞を受賞しました。食事も、いつ、食べると体にいいのか、時間によって効果が変わることが解明されてきています。本稿では、『脂肪を落としたければ、食べる時間を変えなさい(柴田重信著)』より一部抜粋・編集のうえ、時間栄養学の観点から、日本人に多い肥満を招きやすい生活習慣をご紹介します。

「食欲がわかないから、朝食はとらない」

「一日中、デスクワークなので、朝食をとるとカロリーオーバーになってしまう」

「朝食をとらないほうが、やせられる」

朝食は健康にいいといわれる一方で、「朝食はとらないほうがメリットが多い」という考えも広がっています。

大昔のように朝から食料を求めて狩りに行くわけでもない、移動も車や電車に頼り、自分の足を使うことは少なく、一日中パソコンの前に座っている。そんな現代のライフスタイルにおいては、一日3食しっかり食べましょうという習慣は時代遅れという考え方のようです。

たしかに、摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスは重要です。摂取エネルギーのとりすぎは肥満につながるので、食べすぎないことは基本中の基本でしょう。

朝食抜きはダイエットにつながらない

しかし、摂取エネルギーオーバーにならないように朝食を抜いたとしても、一日の食べる量が減るとは限りません。特に夕食は、ゆっくり食事を楽しんだり、人と交流したりする中で、1食で通常の2食分に相当する量を食べていることも少なくないのです。

しかし、夜は脂肪をため込む時間帯なので、そのときに2食分も食事をとってしまえば、当然、太りやすくなります。さらに、夕食を食べすぎたために、翌朝、朝食をとらないと体内時計はリセットされないままになり、エネルギーを燃やす代謝の働きに不具合が生じてきます。

つまり、時間栄養学的にみると、朝食抜きは決してダイエットにはつながらないのです。