アレルギーや肥満、メンタル疾患などとともに、現代病の1つに位置付けられている肝臓病。脂肪肝から肝硬変、さらには肝がんへの道をたどる。

肝機能を見る検査は3つある

肝機能を見る血液検査には、ALT(GPT)やAST(GOT)、γ-GTPの3つがある。

国立病院機構九州医療センターがん診療統括部長・肝胆膵外科部長の髙見医師

「肝機能検査の結果が悪い人は、肝細胞が破壊されて炎症を起こしている肝炎や、肝臓内の線維組織が増えて硬くなる肝硬変も疑われるので、注意が必要です」。こう話すのは、肝臓の病気に詳しい髙見裕子医師だ。

慢性の肝疾患を放置して肝細胞が壊れると、その部分が線維組織に置き換わっていく。これを「肝臓の線維化」といい、肝臓の線維化が進行し、肝臓が硬くなった状態を「肝硬変」と呼ぶ。

肝臓はアルブミンというタンパク質などを合成しているが、肝硬変になるとアルブミンを作れなくなるので、全身にむくみが起きやすくなる(アルブミンには血液中で水をためておく作用がある)。