2025年には一般化するかもしれません。

 藻の一種であるミドリムシ(学名:ユーグレナ)を活用した食品や化粧品を展開するユーグレナは2020年10月5日(月)、同社が進めるバイオジェット燃料事業および燃料用微細藻類に関する研究開発が、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の公募事業「バイオジェット燃料生産技術開発事業/実証を通じたサプライチェーンモデルの構築、微細藻類基盤技術開発」に採択されたと発表しました。

 バイオジェット燃料とは、廃食品油などを航空燃料に活用するもので、ユーグレナはこれに、油脂成分を持つミドリムシを加えた燃料の研究を2010(平成22)年からスタート。2018年には横浜市に日本初のバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントを建造し、ここで精製された燃料が一部のバスや船で使われています。ただしその供給量は少なく、現状では商用ベースに乗っていません。

 このバイオ燃料製造実証プラントの運転費用、商業化に向けた事業検討費用、燃料用微細藻類の培養に関する実証設備への投資や運転費用等に対して、ユーグレナおよび共同委託者は、NEDOから助成金を受ける予定です。今後は、2025年中のバイオ燃料製造商業プラントの稼働開始に向け、原料調達から燃料製造技術、燃料供給までの一貫したサプライチェーンの整備などを確立させるといいます。

 NEDOによると、国際民間航空機関(ICAO)をはじめとした航空業界はCO2排出量を削減する地球温暖化抑止対策を喫緊の課題と捉えているとのこと。海外ではすでに廃食用油などを原料にしたバイオジェット燃料が実用化・商用化されているそうです。本事業を通してバイオジェット燃料の普及に道筋をつけ、航空分野における温室効果ガスの排出量削減に貢献するとしています。

 なお、2020年中にも、バイオジェット燃料を国内定期便に供給した商用飛行のデモフライトが予定されています。