LCCのピーチが旅客便の貨物スペースを一部用いて、航空貨物事業に参入します。新型コロナ減便で、航空貨物のニーズが高まるなか、まずは福岡発着の国内線からネットワークを広げます。

コロナ禍でニーズ高まる「航空貨物輸送」

 LCC(格安航空会社)のピーチが2020年11月1日(日)から、旅客便の貨物スペースを用いて航空貨物の輸送を始めます。その初便となるMM283便が、福岡空港を出発し那覇空港に向かいました。

 新型コロナウイルスの影響で、旅客便が減少したことにともない、航空便を使った貨物輸送のキャパシティ確保のニーズは、一層増しているとのこと。このことから、ANAグループのピーチは、ANA、ANAカーゴと協業。ANAとの共同運航(コードシェア)便として航空貨物の輸送に着手します。このため、MM283便には、ANA便であることを意味する「NH9603便」の名も与えられています。

 ピーチによる貨物輸送便は、11月から福岡空港発の那覇行きと新千歳行きの2路線で運航を開始。その後12月1日から成田空港発着の4路線で、さらに2021年2月1日からは、関西空港発の那覇行きと新千歳行きでも始める計画です。このように、徐々にネットワークを拡充し、将来的に国際線への展開も目指す予定です。

 同社によると九州地方は肉や魚、野菜といった生鮮品や電子部品などの貨物輸送の需要が見込まれるそうで、この需要からまずは福岡空港発便からの就航を決定したとのこと。ピーチが使うエアバスA320型機は最大2tの貨物スペースを持っているそうで、このなかで1フライトにおいて「800kg程度貨物を積みこむことができれば」(ピーチ)としています。

 なお、初日のMM283便(NH9603便)には生鮮品や生活雑貨が約560kg積まれたほか、旅客も155人が搭乗。11月1日の午前10時30分ごろ出発しています。