高速道路では、料金所以外でもETCが「ピッ」と反応することがあります。何のためでしょうか。また、料金所では20km/hまで減速することが求められますが、こうしたケースでは減速も特に必要ありません。

減速せずとも「ピッ」

 高速道路を走行していると、料金所以外でもETCが反応し、通信が行われることがあります。どのようなケースなのでしょうか。

 たとえば首都高の場合、多くの出口ランプには料金所がなく、通過すればETCが「ピッ」と反応して料金が差し引かれます。これは「ETCフリーフローアンテナ」と呼ばれるもので、中央道の東京都内区間や小田原厚木道路など、NEXCOの一部路線でも同様の運用が見られます。

 このほか、首都高速道路は次のようなケースを挙げます。

・ETC挿入チェック用アンテナ:料金所の手前などに設置。通過すると「ETCを利用できます」などと車載器からアナウンスが流れる。

・入口用フリーフローアンテナ:本線料金所の手前や、料金所のない入口、NEXCO管理路線との接続箇所などに設置。どの入口から首都高に入ったかを判定するため。

・経路割引判定用フリーフローアンテナ:本線上に設置。特定の経路を通行したかを判定し、料金割引などを行うため。

 これらを通過する際、特に減速などは必要ありません。一方で料金所のETCレーンでは、20km/h以下に速度を落とすよう求められますが、これは「追突事故などを防止するためにお願いしています」とのこと。

「ETCカードの挿し忘れや有効期限切れの方で、バーが開かず停車するケースがあります。料金所を安全にご通行いただくために、開閉バーによる速度抑制を行っています」(首都高速道路)

 つまり、ETCレーンでの減速は、通信のためではないということです。

 ちなみに2020年12月、国土交通省が高速道路のETC専用化に向けたロードマップを発表し、その資料で将来における料金所の運用案についても言及されています。そのイメージ図を見ると、「ETC専用化後」においても料金所のレーンに遮断バーが描かれています。