日本の空の玄関口に、やたらローカルなオーラを放つ場所が。

岡山県総社市のプロモーションの一環で…

 自動販売機といえば、街中に多く存在し飲み物やアイスクリームなどが販売されているのが一般的です。近頃は販売品のバリエーションも増えているものの、それらは、まだ少数派といえるでしょう。

 一方、日本の空の玄関である羽田空港、この国内線が発着する第1、第2ターミナルには、そういった一般的なイメージとは大きくかけ離れた、ユニークな自動販売機が多数存在します。そのなかでもひときわ異彩を放つのが、第2ターミナルにある「レトルトカレー」のみが販売されている自販機です。

 羽田空港のユニーク自販機の多くは、地域の名産品などが売られています。同ターミナルを運営する日本空港ビルデングによると、自販機の販売品をきっかけに、地方の魅力を発信することで、航空需要の創出や地方創生につなげたいというのが設置目的とのこと。

 そのなかでカレーの自販機は、岡山県総社市のプロモーション目的で置かれているものです。自販機上には「総社市」の文字が掲げられ、下側の取り出し口付近には「昭和時代の給食カレー」の文字が、なんとも和風なフォントで書かれています。

 同市では、地域や各小学校の活性化、市のPRを目的として「そうじゃ小学校カレー」を販売。小学校それぞれの昔なつかしの味を再現するなどの工夫を凝らしており、これが羽田空港の自販機でも販売されています。売り上げの20円が、各小学校に寄付されているそうです。

多彩なラインナップ そのお味は

 今回、日本空港ビルデングの協力のもと特別に許可をもらい、この自販機のカレーを試食してみることにしました。試食するのは2020年11月の取材当時、売り上げ1位の「昭和小学校カレー」、3位の「そうじゃ消防署カレー」、小学校カレーシリーズのなかでもっとも辛口とされる「総社中央小学校もみじカレー」の3種類です。

「昭和小学校カレー」は猪肉やニンニク、グリーンピースが入っている「懐かしの味」で、「そうじゃ消防署カレー」は牛すじをたっぷり使っており、「総社中央小学校もみじカレー」は、牛肉入りで、もみじをイメージした赤色のルーが特徴です。

 ちなみにカレー自販機の隣には、米処としても名高い富山県の名産が販売されている自販機があり、ここにはレンジ調理で食べられるご飯が売っていました。このふたつを購入し、家などで調理すれば、立派なカレーライスとして食べることができそうです。

【禁断…】カレーを食べ比べました。その場で