コロナ禍では、物流を支える活躍もしていました。

旅客便ラストは3月27日

 ANA(全日空)の保有するボーイング777-300ER型機「JA736A」が2021年5月25日(火)の午前9時前、同社退役にともなう回航(フェリーフライト)のため、羽田空港を離陸。ホノルルに向かっています。

 JA736Aは、2006(平成18)年にANAに導入された機体で、おもに長距離国際線の主力機として使用されてきました。座席はファースト、ビジネス、プレミアムエコノミー、エコノミーの4クラス。新型コロナウイルス感染拡大下となったここ近年では、成田〜シカゴ線を中心に投入され、旅客のみならず貨物の需要も支えたほか、2021年3月には、春休みの帰国や帰任需要向けの臨時便として設定された中部〜シカゴ線も担当しています。

 航空機追跡サイト「フライトレーダー24」によると、定期便としてのラストフライトは、3月27日(土)のシカゴ発成田行きのNH11便でした。ただその後5月17日(月)に、成田発羽田行きフェリーフライトを実施しています。このときの飛行時間はわずか30分。これは、翌週に控えた退役フェリーのための準備だったと見られます。

 ANAでは、新型コロナウイルス感染拡大の影響による航空需要の大幅減退をうけ、保有機材を早期退役させることで、固定費の削減を図っています。機齢約15年弱と旅客機の世界では早い退役となった今回の「JA736A」をはじめ、ボーイング777-300は年度内に10機の退役が予定されています。

 ANAによると、この機は一旦ホノルルを経由したのち、退役機が多く駐機していることで知られる、米・カリフォルニア州のモハーヴェ空港に向かうとのことです。