北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)には日本の「鉄道博物館」に相当する施設があります。それが「鉄道省革命事績館」です。鉄道建設や発展に対して金日成主席と金正日総書記の功績をたたえたものですが、興味深い展示物にあふれています。

日本製の車両も展示

「第1書記」のポストが復活したと韓国が報じたり、IOC(国際オリンピック委員会)が北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の東京オリンピック不参加を公式化するなど、北朝鮮の話題はこと欠きません。なかなか国内の情報が入らない、謎に満ちた国のひとつですが、その北朝鮮にも実は「鉄道博物館」が存在します。

 それが平壌近郊にある「鉄道省革命事績館」です。ただ日本の博物館とはちょっと異なり、朝鮮民主主義人民共和国鉄道省(日本でいう国鉄)の鉄道建設における金日成主席と金正日総書記の功績をたたえた施設なのです。

 館内には、コンクリート橋の建設現場で指導する金日成主席と金正日総書記の壁画があります。壁画の下部分には実際にトロッコなどの模型を置き、壁画と同化するようにするという凝った作りです。さらに電気機関車や、北朝鮮の国鉄では数少ないと言われている電車のひとつ「主体号」など、自国で製造した鉄道車両や鉄道建設の歴史についても写真や資料で展示しています。

 ロシアと国境を接するハサン駅や車両工場のジオラマもあります。車両工場のジオラマには電気機関車や「主体号」と思わしき車両の模型も。しかし精巧さはなく、手作りのようです。

 最大の見どころは「鉄道省革命事績館」に隣接する「革命事績車両館」。凸型電気機関車「チョンギノ201」や1931(昭和6)年6月に日本車輌製造が製造した金剛山電気鉄道の「デロハニ100形102号」といった鉄道車両が展示されています。いずれも金日成主席が乗車あるいは現地指導した鉄道車両です。

 この「鉄道省革命事績館」、なかなか行くことはできませんが、鉄道好きならじっくりと見てみたいかもしれません。