日本にイギリス空母が来るなんて滅多にないことでした。

民間企業のリーダーも「クイーン・エリザベス」を見学

 海上自衛隊は、イギリス空母「クイーン・エリザベス」を中心とする空母打撃群「CSG21」と、2021年9月8日から翌9日にかけて日英米蘭加共同訓練「PACIFIC CROWN(パシフィッククラウン)21-4」を実施したと発表しました。

 この訓練は、海上自衛隊の戦術技量の向上と、各国海軍との連携の強化を目的としたもので、関東東方の太平洋上において、海上自衛隊の護衛艦「いせ」と「いずも」が、、イギリス海軍の空母「クイーン・エリザベス」らと戦術運動や通信訓練などを行ったほか、双方の艦載機による発着艦訓練なども行われています。

 これに伴いイギリス海軍は9月10日に、今回の日本周辺海域での「クイーン・エリザベス」空母打撃群「CSG21」の訓練に関する総合ニュースをリリースしており、そのなかで空母打撃群司令官のスティーブ・ムーアハウス准将は次のようにコメントしています。

「今回の訪日は、空母打撃群の太平洋展開において礎となるものです。英日の艦船はパシフィッククラウン訓練で協力し、我々の共通した決意を明示するとともに、協力関係を深め、両軍の相互運用性を強化しています。これら共同訓練は、今後、我々がより一層の協力関係を構築することを可能とするもので、複雑かつ統合された戦術と手順を作っていくのに役立ちます。イギリスと日本は、自由で開かれたインド太平洋の重要性を互いに認識していることから、私はここにいることを嬉しく思います」

 なお、海上自衛隊側の指揮官である第2護衛隊群司令の今野泰樹海将補も、「今回の訓練を通じて、部隊の戦術技量の向上及び英米蘭海軍との連携の強化を図ることができました。また、本訓練では、護衛艦「いせ」に加えて、将来、F-35B戦闘機の発着艦が可能となる護衛艦「いずも」が、英海軍の最新鋭空母と共に行動できたことは、日英の防衛協力が新たな段階に入ったことを象徴するものと考えます」と述べています。

 ちなみに、イギリス海軍によると、横須賀基地にアメリカ以外の国の空母が寄港したのは1992年以来、29年ぶりとのこと。横須賀停泊中には、岸 信夫防衛大臣や自衛隊の幹部のほか、日産や三菱、川崎、東京ガス、日立、バークレイズ(ロンドンを本拠とする国際金融グループ)といった業界のリーダーらも「クイーン・エリザベス」を訪れたそうです。