練馬駅と小竹向原駅を結ぶ西武有楽町線のあいだにある新桜台駅。駅名標などは西武鉄道の仕様となっていますが、ホームの壁にはゴールドのラインが入り、乗車目標もゴールドカラーの「◎◎◎」と地下鉄有楽町線とそっくりです。いったいなぜなのでしょうか。

まるで地下鉄有楽町線の支線

 西武鉄道の西武有楽町線は練馬駅と小竹向原駅とを結ぶ2.6kmの路線で、西武鉄道池袋線と東京メトロ有楽町線・副都心線との相互直通運転を行ううえで重要な路線です。

 この西武有楽町線は途中駅に新桜台駅があります。しかし新桜台駅は、ほかの西武鉄道の駅とはちょっと違った雰囲気が漂っています。

 新桜台駅の駅名標や番線案内、列車案内表示器などば西武鉄道の仕様となっていますが、ホームの壁には地下鉄有楽町線のラインカラーであるゴールドの帯が入り、上り線と下り線のあいだには3列の乗車目標である「◎◎◎」もあります。営団地下鉄(現・東京メトロ)有楽町線の駅とそっくりです。

 新桜台駅は1983(昭和58)年10月1日に開業しました。当初、西武有楽町線に新桜台駅を設ける予定はありませんでしたが、練馬付近の建設工事の遅れにより新桜台駅を設けて新桜台〜小竹向原間が先行で開業したのです。

 先行開業に際しては、練馬側と線路がつながっていないため西武鉄道の車両は入線することができず、営団地下鉄の7000系電車を使用した片乗り入れとなりました。ただし『東京地下鉄道 有楽町線建設史』(帝都高速度交通営団)によると、7000系電車のうち10両1編成を西武鉄道に貸し出したそうです。

 さて、新桜台駅が地下鉄有楽町線の駅にそっくりな理由、それは、線路や信号をはじめとする設備を地下鉄有楽町線に準じたためです。そのため、営団地下鉄ではおなじみだった「◎ 電車がきます」の列車接近表示器も設置していました(現在は撤去)。

 まるで地下鉄有楽町線の支線のような西武有楽町線の新桜台駅。西武鉄道で数少ない地下駅でもあるのです。