シートに寝そべって、気動車に揺られながらのんびり星空を眺める、古き良き時代の鉄道旅の気分になれる…?

守谷発守谷行き、「C寝台」「D寝台」夜行列車

 茨城県で鉄道を運行する関東鉄道は2021年10月1日(金)、取手駅と下館駅を結ぶ常総線(路線延長51.1km)で引退車両を使用した夜行列車「急行夜空号」を23日(土)に運行すると発表しました。

 関東鉄道で夜行列車を運行するのは今回が初めて。車両は定期運用を離れ留置されているキハ0系とキハ310系からなる3両編成で、守谷駅を23時45分に出発し、常総線の全区間を走行したあと、早朝に守谷駅に到着。5時40分に解散予定です。定員は36名です。

 寝台は「C寝台」「D寝台」の2種類。いずれもロングシートを使用したもので、「C寝台」は長さ2m・幅45cmで全30席、「D寝台」は運転室の真後ろなどにあるやや短めのシートで、長さ1m60cm・幅45cmで全6席です。車両中間部の長いシートは2分割され、「C寝台」2名分として使用されます。特に仕切りはないそうですが、足と足を向かい合わせて寝る位置関係になりそうです。また、寝台には特製の枕がプレゼントとして配布されます。この枕は座席のモケットと同じ生地が使用されています。

 詳細な運転計画は当日までのお楽しみとのことですが、撮影会や夜食等の配布などを含め、途中停車をいくつか設け、「普段の乗車ではできない体験がてんこ盛り」だそうです。

 申込受付は7日(木)12時から、関鉄観光のWebサイト内の申込フォームで開始されます。申込は先着順になります。料金は「C寝台」が13000円、「D寝台」が12000円です。

 ちなみに、今回の「寝台」の幅は45cm。寝返りもできない窮屈さですが、かつての寝台車も二等や三等で幅52cm。1967(昭和42)年デビューの寝台特急用電車581系でも70cmでした。この「窮屈さ」が逆に懐かしさを呼び起こすことになるかもしれません。

 この夜行列車を企画したのは鉄道部運転車両課の職員で、「関東鉄道に一度夜行列車を走らせてみたいと思っていました」と話します。「スジ屋」(ダイヤを作成する仕事)であったこともあり、今回の運行計画も作成。また先述のモケット製枕についても「寝心地の良さは確認済みです」とのことでした。