西武鉄道の現役車両で一番古い車両でした。

両開き4ドア車のパイオニア

 主に西武鉄道の新宿線系統で使われている2000系電車ですが、トップナンバーである2001編成(8両)が2021年10月5日(火)、2407編成(2両)とともに南入曽車両基地(埼玉県狭山市)から横瀬車両基地(同横瀬町)へと回送されました。

 2000系の2001編成は、1977(昭和52)年2月に新宿線の各駅停車用として6両編成で登場。制御装置は界磁チョッパ制御とし、電力回生ブレーキを備えて省エネルギー化を図った通勤電車です。前面には貫通扉を備え、乗降時分の短縮を図るために片側4ドアとなりました。

 西武鉄道の4ドア車は、かつて国鉄から譲り受けたモハ63形電車3両と西武所沢車輌工場で製造した1両からなる401系電車(初代)が存在しましたが、401系電車(初代)は片開きドア。両開きの4ドア車は2000系が初めてです。

 その後、1979(昭和54)年に3ドア車の101系増備車(新101系)が登場しましたが、1988(昭和63)年登場の新2000系電車から2017年に登場した最新鋭車両の40000系電車に至るまでの通勤車両に幅広く採用。2000系は西武鉄道における両開き4ドア車のパイオニアといえます。

 2001編成は、1983(昭和58)年度にモハ2131+モハ2132(いずれも初代)を改番したモハ2301+モハ2302を中間に組み込んで8両編成化。その後、車体側面への行先表示器設置や先頭車の前面下部への排障器(スカート)の取り付け、パンタグラフ搭載数の削減、ひし形から「く」の字タイプのシングルアーム式パンタグラフへの変更、種別・行先表示器のLED化といった改造が施され、44年にわたって使われてきました。2021年10月現在、2001編成は西武鉄道で一番古い現役車両です(中間2両を除く)。

 今年度、西武鉄道では新型車両の40000系電車を10両編成3本を増備します。これにより2001編成は2407編成とともに余剰となり、廃車となる見込みです。