11月19日、戦後初の夜行特急「あさかぜ」が運転開始しました。

20系客車とともに「ブルートレイン」の元祖に

 1956年(昭和31)年の11月19日。東京駅と博多駅をむすぶ夜行特急「あさかぜ」の運転が始まりました。

 終戦直後から東京〜大阪間で夜行急行が運転され、その後鹿児島行きの寝台急行も運転開始していましたが、満を持して誕生したのが戦後発の夜行特急列車「あさかぜ」でした。

 2年後の1958(昭和33)年10月には「あさかぜ」に20系客車がデビュー。20系客車は青地に白線をまとい、1人用個室を備えた豪華な「ブルートレイン」として親しまれ、寝台特急の代名詞となっていきました。

 1968(昭和43)年10月時点での運行ダイヤは、「あさかぜ1号」が東京駅18時50分発、「あさかぜ2号」がその20分後の19時10分発。「1号」は途中横浜・熱海・浜松・名古屋・京都・大阪・岡山・尾道・広島・岩国・徳山・防府・下関・門司に停車。博多着は11時20分で、2号はそのきっかり20分後に到着していました。

 ピークをすぎたあと細々と存続していた寝台特急も、21世紀に入り、LCCや夜行高速バスの隆盛などをうけ、急速に縮小の一途をたどっていきます。その皮切りになったのが「あさかぜ」で、2005(平成17)年3月、長崎行きの寝台特急「さくら」とともに廃止されました。