ドバイで脚光を浴びた777X、今後どうなるか…?

2023年就航予定の777X…予定の遅延はナシ?

 アメリカの航空機大手メーカー、ボーイング社のマネージング・ディレクター、インド&アジア太平洋地域マーケティング担当のデビッド・ショルティ氏などが2021年11月19日(金)、報道陣に向け説明会を実施しました。

 ジェット旅客機は通路の本数によって「ワイドボディ(通路が2本)」「シングルアイル(通路が1本)」と大別でき、それぞれでボーイング社の動向が注目されます。

 同社の「ワイドボディ」機の議題でもっとも注目されうるものは、現在開発が進んでおり、11月に実施されたドバイ航空ショーで広く実機が披露された世界最大の双発機「777X」でしょう。

 実はボーイング社は2021年1月に、2023年後半まで777Xの納入を延期すると発表しており、新型コロナウイルスなどの影響もあり、さらなる遅延の可能性もゼロではありませんでした。ただ、デビッド氏はこの日も「旅客機は2023年に運航開始」と言及。この一年間でスケジュールがさらに遅延したわけではないようです。

 一方「シングルアイル」機に関係する議題では、現行の「737MAX」の後継機種について注目されます。

 たとえば同社では2020年まで「NMA(New Middlesize Airplane、新中型機)」という新型機を開発していましたが、2020年に一旦見直しに。この「NNA」はメディア関係者などを中心に、いわゆる「797」と呼ばれていたモデルです。

「ボーイング797」進捗はあるのか?

「NMA」は「大型のシングルアイル機と、いちばん小さいワイドボディ機の中間にあたるもの」とされました。ちょうど同社が開発を進めており、2023年就航を予定している737MAXシリーズの最長モデル、737-10(最大座席数230)と同じ、もしくは少し上回る程度の220席から270席規模の旅客機というのが、中止発表直前まで打ち出されていたプランです。

 デビッド氏は新型機については「航空会社のパートナーともにどのようなニーズがあるのか評価を進めている」としており、「クライアントのニーズにタイムリーに、正しい機種を選べるよう作業を進めている」と話します。

 現時点で発表されている情報を組み合わせると、当面のあいだの新造機需要に対しては737-10をはじめとする737MAXシリーズで、もう少し需要が見込まれる路線であれば、製造中のワイドボディ機のなかでは最も席数の少ない787-8(210〜250席)で対応する方針といえるでしょう。

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 なおデビッド氏によると、今後10年(2030年まで)の新たな旅客機の需要は1万9330機、今後20年(2040年まで)の新たな旅客機の需要は4万3610機とのこと。需要は新たな旅客機への買い替えが4分の3を占めるといいます。

 世界的に見るとシングルアイル機が需要をけん引し、ワイドボディ機の比率は20%にとどまる一方で、日本を含む北東アジアは、他地域に比べると高いワイドボディ機の需要があるとしています。