海外ではセレブ中心に結構流行っているみたいです!

世界マーケットでは70兆円

 JAL(日本航空)とジャルパックなどが、2021年12月より釧路空港から車で約1時間、冬季は氷で覆われる阿寒湖地域でアクティビティを体験できるツアー「アドベンチャートラベル・IN阿寒湖」の販売を始めています。

 アドベンチャートラベルは、「アクティビティ、大自然、文化体験の3要素のうち、2つ以上で構成される旅行」と定義され、北欧やアメリカなどを中心に70兆円のマーケットを持つような先進的な旅行スタイルのひとつ。おもに海外の富裕層をターゲットとしているものの、日本ではまだ一般的とはいえません。ここにJALグループが参入することになりました。

 JALが提供を開始した旅行プランは、釧路空港発着の航空券、阿寒湖温泉の鶴雅グループの系列ホテルへの宿泊、そして、鶴雅アドベンチャーベース「SIRI」が提供する冬季限定のアクティビティの利用クーポン(5000円分)を加えたものです。

 たとえば阿寒湖から南西10km少々、蒼の美しい小さな湖オンネトー(足寄郡足寄町)を最終目的地とし、アカエゾマツの純林や一面の苔、高山植物など原始的な雰囲気の中を散策できるツアーなど数種類のアクティビティが揃います。

JAL「アドベンチャートラベル」なにがスゴイのか?

 12月からの冬季期間は、湖面が凍りついたオンネトーを歩くことができます。真冬のオンネトーは、電波も通じず、人がいなければ氷の反響音が不定期で響くのみと、まさに”自然”そのものです。一方、氷が張ったオンネトーでは、温泉が噴出することで氷が薄くなる「湯つぼ」があります。ここは不慣れな人だと判別が付きづらい一方で、落下のリスクもあり、万が一の際も圏外であることから地上と同じように救助ができません。

 ツアーでは「SIRI」の熟練ガイドが常に帯同することで、知識の伝達はもちろん、ツアーの安全性向上も図られます。「案内できる資格を持つ人が10人しかいないようなツアーもある」とのことです。

 この企画の陣頭指揮をとった、JAL釧路支店の千里博之支店長は釧路市出身。同氏によると現在の阿寒湖温泉の平均滞在日数は1.1日。また、旅客も道内からが7割を占めるといいます。

 ただこの地は、アイヌ文化という文化体験と大自然、アクティビティが揃う場所でもあるといい、JAL印の「アドベンチャートラベル」発祥の地となりうるポテンシャルが。「なにより、きちんと案内できるガイドもいるのが強み」(千里博之支店長)と話します。「2泊3日がオススメで、いろいろなもの(アクティビティ)を体験していただきたい」としています。

 また季節によって目まぐるしく景色が変わることから、「良さを知っていただいてリピーターになっていただければ」とも。今回のツアー展開によって、ゆくゆくはインバウンド需要を視野にいれつつも、まずは道外からの旅行者、とくに「20代から30代の若い世代の取り込みを狙っています。ぜひ、都会の生活に疲れた人に来ていただきたいです」としています。