毎年2隻づつ、トータル22隻建造する予定です。

2番艦に遅れること1か月 もがみ型のネームシップが就役

 防衛省は2022年4月28日(木)、三菱重工長崎造船所(長崎県長崎市)にて、護衛艦「もがみ」の引渡式および自衛艦旗授与式を実施しました。

 式典には、防衛省代表として鬼木 誠防衛副大臣が出席し、引渡書および受領書の授受を行ったのち、艦長の関健太郎2等海佐に自衛艦旗を授与、この旗を「もがみ」艦尾に掲揚するという流れで式典は執り行われました。

「もがみ」は3900トン型護衛艦とよばれるタイプの1番艦で、2019年10月29日に起工し、2021年3月3日に進水しています。海上自衛隊の説明によると、建造費用は2018年度予算で「くまの」と合わせて2隻で約1055億円。なお1番艦は金型など作るので建造費が高いとのことです。

 船体サイズは全長133.0m、幅16.3m、基準排水量は約3900トンで、乗員数は約90名。主機関はガスタービンエンジンとディーゼルエンジンの組み合わせ(CODAG)で、軸出力は7万馬力、速力は約30ノット(約55.6km/h)です。

 なお、艦名の「もがみ」は「最上川」に由来し、海上自衛隊で用いるのは、いすず型護衛艦の2番艦「もがみ」(1991年除籍)に続いて2回目です。旧日本海軍では、最上型軽巡洋艦の1番艦「最上」が存在しました。

掃海任務に就くため、艦長も掃海経験あり

 もがみ型護衛艦は、増大する平時の警戒監視に対応するほか、有事においても対潜水艦戦闘や対空戦闘、対水上戦闘などに加え、これまで掃海艦艇が担ってきた対機雷戦に関しても、対応可能なのが特徴です。

 海上自衛隊の説明では、掃海任務などに就く際は、数ノットでの低速航行や停船状態、カニ歩きなどを行うため、燃費のいい機関としてCODADを採用したといいます。

 今回、艦長に就任した関2佐は掃海業務の経験もあるそうで、加えて乗員のなかにも掃海員がいるとのこと。そのため、このタイプは掃海員が乗り込む初の護衛艦でもあるといいます。

「もがみ」の配備先は神奈川県にある海上自衛隊横須賀基地で、掃海隊群の直轄艦として当面は運用されるそうです。すでに2番艦「くまの」が先行して就役し、横須賀に配備されているほか、2023年3月までに3番艦「のしろ」、4番艦「みくま」も進水しており、この2艦も2023年に就役する計画です。

※誤字を修正しました(4月28日23時00分)。