基本的な方針は「旧・中経と変わらず」ではあるものの…。

A350-1000は2023年導入へ

 JAL(日本航空)が2022年5月6日(金)、2021〜2025年度グループ中期経営計画の「ローリングプラン2022」を策定しました。これまで発表されてきた中期経営計画の改訂版となるものの、基本的な方針は引き継がれる方向です。

 JALのローリングプランの中心となるのは、ESG(環境、社会、ガバナンス)戦略です。「投資はすべてESG戦略に」「航空事業は環境負荷を下げる方向に切り替えていく」――赤坂祐二社長は次のように話します。

 航空事業では、エアバスA350シリーズをはじめとする省燃費機材への更新や運航の工夫、SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な代替航空燃料)の活用などでCO2排出の低減を図ります。このほか「空飛ぶクルマ」、ドローン輸送の実用化といった航空会社のノウハウを活かした新たな社会基盤の創出、マイレージプログラムを用いた「JALマイルライフ構想」の推進などを進めます。

 航空事業については、「フルサービス(JAL)よりも、他の事業の割合を伸ばす」(赤坂社長)とし、2025年までに現在より5機少ない211機体制を目指す一方で、傘下のLCC(格安航空会社)のZIPAIRとスプリング・ジャパンの機数を増強し、路線も拡大します。なお、JAL国際線次世代フラッグシップ「A350-1000」はこれまでの発表と変わらず、2023年にデビュー予定とのことです。

 なお、同日に発表された2022年3月期(2021年4月1日〜2022年3月31日)の連結業績は1775億円の赤字に。とはいえ、2021年度と比べると業績は大きく改善傾向です。赤坂社長は現況について「明らかに去年と状況が違うのではないかと。欧米の状況から見るに、ウィズ・コロナのフェーズに入ってきているのではないかと思います」としながらも「不退転の決意で、黒字化を達成したい」と話します。