かつて山手線で使われていた103系電車が、この日引退しました。最終日は山手線内回りで団体列車でノンストップ運転を実施。その後、電車区で205系電車などと並べての撮影会が行われました。

一般営業は前日に終了

 いまから34年前の1988(昭和63)年6月26日をもって、山手線から103系電車が姿を消しました。

 山手線の103系は、1963(昭和38)年12月に試作車(4両編成2本を連結した8両編成)が投入されたのが始まりで、1964(昭和39)年からは量産車が投入されて、それまで使われていた101系電車を取り替えました。

 1968(昭和43)年10月には山手線の輸送力増強のために10両編成の103系が登場。1971(昭和46)年までに山手線の103系はすべて10両編成となっています。

 当初、103系の先頭車は運転台が低い位置にありました。しかし、1981(昭和56)年12月から山手線にATC(自動列車制御装置)を導入するため、ATC機器室を設けた先頭車に差し替えています。この先頭車は運転台が高くなり、前面窓下にステンレスの帯を設置したのが特徴です。

 長らく山手線の顔として親しまれた103系でしたが、1985(昭和60)年に後継車両となる205系電車の投入が開始されたことで次第に減少し、1988年6月25日をもって一般営業運転を終了。一般営業終了にあたっては103系の先頭車に王冠型の特大ヘッドマークが取り付けられました。

 一般営業運転を終了した翌日の6月26日には、103系を使用した団体臨時列車「山手線さよなら103系電車記念号」が大崎駅から大崎駅まで内回りでノンストップ運転を行っています(ただし池袋駅では運転停車)。さよなら列車も前面に「103」をかたどった巨大なヘッドマークが取り付けられ、鉄道ファンだけでなく一般客からの注目も集めていました。

 大崎駅に到着した「山手線さよなら103系電車記念号」は山手電車区(現・東京総合車両センター)に入区。山手電車区で開催された「山手線103系さよなら記念イベント」で、205系やクモハ40形などともに並べられています。

 こうして山手線から引退した103系でしたが、1990(平成2)年10月と11月には103系を使用したイベント列車「TECH TRAIN」が運転されています。ただし、先頭車は京浜東北線、中間車は埼京線から寄せ集めた編成だったため、純粋な山手線の103系は1988年6月26日が最後の運転と言ってよいでしょう。