LNGと変わらないそうです!

ガス焚きボイラーの代替に

 川崎重工業は2022年5月31日(火)、世界初となる舶用水素ボイラーの基本設計を完了したと発表しました。

 燃焼温度が高い、燃えやすいといった水素の燃焼特性に配慮した火炉設計をしつつ、LNG(液化天然ガス)燃料の舶用ボイラを踏襲した設計としたことで、従来と変わらない運用が可能とのこと。波の揺動や設置スペースの制限といった船舶特有の条件や運用面などを考慮した設計にするとともに、燃焼バーナーは、水素特有の焼損や逆火を防止する安全思想を取り入れているといいます。

 このボイラーはまず、蒸気タービンプラントなどと組み合わせ、二元燃料推進システムとして2020年代半ばに実用化を予定している液化水素運搬船に搭載予定で、今後は詳細設計、製作、そして実証を進めていくとしています。

 また、この技術は陸上設備のガス焚きボイラーにも応用できるとのこと。従来の天然ガス焚きボイラから水素混焼または専焼ボイラへ燃料が転換する流れを見据え、国内外の石油・ガス・化学工業を始めとする各種プラント向けに陸用水素ボイラの開発を推進していくそうです。

 なお、このボイラーを搭載した液化水素運搬船の推進システムについては、日本海事協会の基本設計承認(AiP:Approval in Principle)を取得済です。